隈部洋平の日記 Everyone's diary
●2007年10月の日記
秋の夜長に
by 隈部 洋平
どうも私です。
長期に渡る仕事を終え少しだけ放心状態になっていました。
「これじゃいかん」と一念発起し秋の夜長にアバウトに棚や床に置いて（散乱）いた書籍の整理に励む。
本はある意味で私の人生である。
１５歳の頃に１冊の小説を紹介されてから始まった本屋通い、もう２０年近くの時間が経った。
環境も変わり価値観もヒゲの濃さも変わり読む本の傾向も変わった。
昔はハードボイルド小説ばっかり読んでいたと思う、子供だからかそれが大人っぽくてとても恰好良かった。
今は小説も読むがドキュメント、ノンフィクションが増えてきた。
ほとんどの書物はファミレスに独りで入る時や電車での移動の際や現場での待ち時間の暇つぶしだが中には確実に私の人生を変えた本も何冊か手元にある。
これからもずっと本を読んでいくだろうが私はあと何冊そんな運命の本に出会えるのだろうか。
そんな事を考えながら一冊一冊本棚に綺麗に整頓していたら空が明るんできた。
写真はとりあえず整理の済んだ本棚、シーサーがいるのはご愛嬌。
産隆大學應援團沖縄公演
by 隈部 洋平
どうも私です、沖縄で公演してきました。
羽田から約２時間３０分のフライトでお昼に沖縄入り、着くなりＴシャツ一枚になる。
まずはいつものランニング、劇場から坂を上ったり下ったりで国際通りへと走る。
国際通りは那覇の繁華街で原宿をかなりエキゾチックにした様な独特の町並みだった。
劇場に戻り今回は東京追加公演から３週間ほどのブランクがあるのでいつもより入念に確認作業をやる。
毎回確認作業の一連でダンス部役の女性キャストだけが踊るシーンもやるのだが今回はいつもの衣装とは違い女性陣が各自持ち寄った学生時代の制服を着て踊り客席で観ていた男性キャスト陣を驚かせると言うサプライズがある、驚いたし少し得した気分になる。
結果それが「生き」になり本番もその衣装で望む様になる、何故制服で踊るのかのつじつまを合わせる為に台詞の追加を少し入れる。
沖縄は土地がらかコンサートでも芝居でも開演中に遅れてやってくるお客様が結構いると前から聞いていたが今井さんの「ウインズ・オブ・ゴッド」でもそうだったらしい
本番前の楽屋で
「じゃあ今回は団長が登場するくらいで客席が落ち着くって感じになりますかねぇ」
と今井さんに話すと
「隈部（緒方）の飛び降りくらいでなんじゃねえの」
「半分以上終わってるじゃないですか」
等と雑談
客入れ前に皆で集合写真を撮る、少し千秋楽を感じる。
本番、長い旅の終わりの始まり。
いつも通りに始まりお客様方も盛り上がってくれいつも通りの汗だらけの舞台は幕を降ろした。
終演後、打ち上げは午前４時まで全員で盛り上がる。
写真は本番、東さんの「５分前」の５分前
そして帰京前の朝に行った首里城公園、これくらいのご褒美は自分にあげてもいいだろう。
産隆大學應援團東京追加公演
by 隈部 洋平
どうも私です、銀座で東京追加公演をしてきました。
金曜日には残暑厳しく３１℃まで気温が上がった東京都下は土曜日にはその表情を変え一気に１８℃まで下がり、そのまま秋の終わりすら感じさせる肌寒い気温のまま本番当日の日曜日となる。
雨も朝から降りっぱなし、気温１７℃。
午後２時に銀座１丁目駅に着き近くのドトールで昼ご飯を購入し劇場に入る、楽屋にて遅目の昼食。
楽屋には是近・松本がすでに入っているらしい化粧前の痕跡を見つつミラノサンドＡを咀嚼、少し遅れ脇も劇場入り。
他の面々も続々と劇場入りし各々アップや準備に時間を使う。
今日の東京公演はキャストにもチケットの制限が出るくらい売れていて満員御礼だそうだ、嬉しい限りである。
３月から新宿のサザンシアターで始まった全国ツアー、やっと東京の板の上に戻って来た。
話しは変わるが本番３日前に私の家の近くの道端で偶然にドラマ「産隆大學應援團」の脚本家Ｋ氏と出会う、普通ドラマの世界で俳優と脚本家が仲良くなる事は稀であるがそんな稀な関係のＫ氏も追加公演にはドラマ版のプロデューサーＴ氏や監督Ｈ氏と観に来てくれるとの事、あのドラマはやはり関わった人間皆の思い入れが深い作品だ。
年明けのクソ寒い中で地獄の様なスケジュールなのに異常なカット数で撮った奇跡の深夜ドラマ作品。ドラマ版のスタッフに恥じない様に舞台版も責任持って最後まで頑張らなければ、Ｋ氏と道端で１時間近く立ち話しし改めてそう思う。
本番前、今日は特別に客入れ時間に東京農大の応援団が余興的に応援演舞をやってくれる、彼らはやっぱり本物だけあり手先の伸びが綺麗だ、キレが半端ない、我々俳優は芝居で挽回しよう。
本番はお客様が最初から盛り上がってくれていて、それでいて芝居もちゃんと観てくれていた、舞台監督Ｔ氏のスモークもノリノリの出血大サービスでの終演。
終演後ドラマ版のスタッフ一同が楽屋に来てくれた、さながら同窓会的な盛り上がりだった。
その後「全日本学生応援団連名」の方々とも挨拶でき名刺を頂く、私はあくまで一般のお客様が楽しんでもらえる様に芝居をしているのだが本職の方々にも喜んで観て頂いて助かった。
写真は袖でスタンバイ中の私の相棒「團旗くん」冗談でも他のキャストに掲げさせた事のない私の身体の一部だ。
さぁ次はいよいよ泣いても笑ってもラストの沖縄最終決戦。
お城見に行けるかなぁ。
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